相模大野音楽教室 夏のソルフェージュイベントレポート
こんにちは。相模大野音楽教室で講師をしております、さくらいりょうたです。
先日、夏の特別イベントとして「歌って、ハモって、楽しもう!」というソルフェージュ体験会を行いました。
「ソルフェージュ」と聞くと、多くの方は「音大を目指す受験生が取り組むとても難しい勉強」というイメージを持たれるかもしれません。
楽典や聴音、視唱といった専門的な学びを想像して、子どもにはまだ早いのでは?と感じる方もいらっしゃいます。
しかし実際には、ソルフェージュは音楽を学ぶための“土台づくり”。
難しい勉強としてだけでなく、遊びの中で自然に身につけられる楽しい活動でもあるのです。
今回のイベントでは、歌やリズム遊びを中心に、子どもたちが音楽の基礎力を楽しく育めるよう工夫しました。
まずは発声練習から
歌を楽しむためにも、仲間とハモるためにも、無理のない発声を身につけることは欠かせません。
今回は「あくび」をイメージしながら、喉の奥を自然に開く感覚を練習しました。
「大きなあくびをするように~!」と声をかけると、子どもたちはニコニコしながら大きな口を開けて真似してくれます。
普段の生活にある身近な動作をモチーフにすることで、難しい専門用語を使わなくても感覚的に理解することができるのです。
発声練習が堅苦しいものではなく、楽しい遊びの一つになった瞬間でした。
輪唱でハーモニーを体験
発声が整ったら、次は輪唱に挑戦です。
一度メロディを覚えてしまえば、グループごとに歌い始めるタイミングをずらすだけで、美しいハーモニーを作ることができます。
最初は「相手につられちゃいそう!」と少し不安そうにしていた子も、回数を重ねるうちに自分のメロディをしっかり保てるようになり、音が重なって響く心地よさを実感していました。
単なる歌遊びのようですが、音楽に必要な集中力や耳の力を育てる大切な活動でもあります。
和音づくりに挑戦!
輪唱の次は、さらに一歩進んで和音を作る練習です。
全員で同じ音を歌ったあと、それぞれ違う音を担当し、最後にはカデンツ(終止形)を作りました。
ここでも大事なのは「相手につられずに自分の音を保つこと」。
最初はお互いの声に引っ張られてしまうこともありましたが、練習を重ねるうちに「きれいに響いた!」と笑顔が広がり、和声の楽しさを味わうことができました。
こうした体験は、音感や和声感を自然に育てていく大きな力となります。
体を使ってリズム遊び ― ボディパーカッション
音楽はメロディだけでなく、リズムも大切です。
今回のイベントでは、足でビートを刻みながら、手で別のリズムを叩いたり、肩やお腹を打ったりするボディパーカッションにも挑戦しました。
「足と手を別々に動かすのって難しい!」と戸惑いながらも、できたときの達成感は格別。
体を使ってリズムを感じることで、これから音楽を学んでいくときに必要なリズム感やコーディネーション能力を楽しみながら育てることができます。
指揮者体験で音楽をリード
さらに、子どもたちには「指揮者体験」もしてもらいました。
実際に自分が前に立って腕を振ると、自然にみんなの目線が集まり、指揮に合わせて歌やリズムが揃っていきます。
テンポをキープする難しさを感じながらも、「自分の動きで音楽が変わる!」という喜びを味わえる貴重な時間でした。
音楽を“受け身”で楽しむだけでなく、“自分から伝える”経験は、子どもたちにとって新鮮で、自信につながる体験になったと思います。
保護者の方の声
イベント終了後、保護者の方々からも嬉しい感想をいただきました。
「とても楽しそうに歌っていて安心しました」
「指揮者をやらせてもらえて、本人がすごく嬉しそうでした」
「普段できない体験ができて、充実した1日になりました」
子どもたちだけでなく、保護者の方にも音楽の魅力を共有できたことを嬉しく思います。
音楽を「遊び」から「学び」へ
今回のソルフェージュイベントでは、ただ知識として音楽を学ぶのではなく、体験を通して自然に力を身につけることを大切にしました。
歌う、聴く、動く、リズムを刻む――そのすべてが子どもたちにとって楽しい遊びであり、同時に音楽の学びとなります。
この「楽しい!」という気持ちが、子どもたちを次のステップへと導いてくれるのです。
これからのイベントについて
当教室では、普段のレッスンに加えて、発表会や季節ごとのイベントも行っています。
クリスマス会や合同演奏会など、音楽を通して子どもたちが成長できる場をこれからも大切にしていきます。
「音楽って楽しい!」という気持ちを一緒に育んでいきませんか?
ご興味をお持ちの方は、ぜひ体験レッスンにいらしてください。