相模原市ピアノ教室 強弱を活かした豊かな表現力を育てるレッスン

相模原市ピアノ教室 強弱を活かした豊かな表現力を育てるレッスン

 

こんにちは!相模原市のピアノ教室、講師のたつおかゆかりです。

 

今回は、生徒さんたちが「強弱」を意識しながら豊かに演奏できるようになるまでのレッスンの工夫について、ご紹介したいと思います。

 

ピアノの音楽表現において、「強弱(音の大きさ)」はとても大切な要素です。

 

音の強さややさしさ、音量の変化によって、聴いている人に伝わる感情や物語の深みがぐっと増していきます。

 

しかし、子どもたちにとっては、初めから「強く弾く」「弱く弾く」という感覚を理解するのはなかなか難しいことでもあります。

 

そこで当教室では、強弱を「ただの音楽記号」として覚えるのではなく、実際の体験を通して感じ取れるようになることを目標にしています。

 

 

まずは、強弱を示す記号や言葉をカードで紹介することからスタートします。

 

カードには、「フォルテ(f)」「ピアノ(p)」などの音楽用語が書かれており、生徒さんたちは遊び感覚でその意味を覚えていきます。

 

ただ見るだけでなく、実際に声に出したり、カードに合わせて手をたたいたりすることで、強弱の概念を少しずつ身につけていきます。

 

その後は、声や身体の動きを使ったアクティビティに発展します。

 

たとえば、「おはよう」をささやき声で言ってみる、「こんにちは!」を元気いっぱいの声で言ってみる。

 

こうした声の大きさの違いを意識するだけでも、「音の大きさ」という感覚が自然と身についていくのです。

 

さらに、「ゾウのように大きな音」「小鳥のさえずりのように小さな音」というように、動物にたとえてイメージを広げていきます。

 

また、「赤ちゃんの声」や「おとなの声」といった人の声の違いに着目することで、より日常生活に近い感覚で強弱の違いを体験してもらえるよう工夫しています。

 

 

こういった活動を通して、子どもたちは「強い音」「弱い音」という抽象的な言葉を、具体的に理解できるようになっていきます。

 

体験が豊かになることで、耳が育ち、自然と音の違いに敏感になっていきます。

 

ピアノの演奏でも、鍵盤を強くたたくと大きな音が出る、そっと触れるとやさしい音になるという違いに気づきはじめます。

 

最初はお遊びのように鍵盤を叩いているだけでも、音の変化に気づくことで「こうしたらこんな音が出るんだ!」という発見の楽しさが広がっていきます。

 

 

また、少しずつ楽譜が読めるようになってくると、記号や言葉で表されている強弱の指示にも意識を向けられるようになります。

 

音の大小だけでなく、「だんだん大きく」「だんだん小さく」といった変化にも気づき、自分なりの表現を工夫しようとする姿が見られるようになります。

 

その際、「大きな音は元気いっぱいな気持ち」「小さな音は静かな夜みたい」「だんだん大きくなるところはわくわくしてくる感じ」など、音と感情を結びつけてイメージする練習も取り入れています。

 

フレーズを歌いながら感情の流れを追っていくことで、曲の中にある「物語」を自然と感じ取れるようになるのです。

 

音の大きさの違いがわかってくると、演奏そのものに表情が出てきます。

 

同じ曲でも、強弱を意識して弾くことでまったく印象が変わってくることに、生徒さん自身も気づいていきます。

 

そして「音で気持ちを伝える」ことの楽しさに目覚めていくのです

 

 

さらに、年齢が上がるとともに、演奏する曲の構成も複雑で長くなっていきます。

 

その中で、「この部分は盛り上がるところだから大きく弾こう」「ここは静かな場面だから小さくしてみよう」など、曲全体を見通して音楽を組み立てる力が身についていきます。

 

作曲家がどのような気持ちでこの曲を書いたのか、何を伝えたかったのかを想像しながら、自分の演奏に気持ちをのせていくようになります。

 

こうした経験を重ねることで、ピアノを通して「自分の思いを音にのせて表現する」という力が育まれていきます。

 

これは音楽の技術だけでなく、自己表現や感受性の豊かさにもつながる大切な力です。

 

生徒さんたちが、自分なりに考えながら音の強弱を表現しようとする姿を見ると、日々の積み重ねが実を結んでいることを実感します。

 

保護者の方からは、こんな嬉しい声もいただきました。

 

「毎日少しずつですが、自分で練習しています。

 

音の大きさ、自分で考えて気をつけているようです。」

 

お子さんが「自分で考えて」「意識して」音の大きさに取り組んでいるというのは、とても素晴らしい成長です。

 

たとえ短い時間でも、自分の音に耳を傾け、どうすればよりよい演奏になるかを考える習慣は、音楽だけでなく、学び全体に通じる力になります。

 

これからも、たくさんの曲を通してさまざまな強弱を感じ取り、音楽をもっともっと楽しんでもらえるよう、レッスンを工夫していきたいと思います。

 

ピアノを通して「音で伝える力」を育てていけるよう、これからも一緒に楽しんでいきましょう。

 

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