相模原市南区相模大野ピアノ教室 小学生のピアノが長続きする秘訣って?

相模原市南区相模大野ピアノ教室

小学生のピアノが長続きする秘訣って?

~やる気がない日があっても大丈夫!“続ける力”を育てるレッスン時間

 

こんにちは、ピアノ講師の おがわなおみ です。

 

「子どもにピアノを習わせたいけれど、途中で嫌にならないかな…」

「練習しない日が続いていて、このまま習わせていていいのか悩んでしまう」

 

そんな不安や迷いを、保護者の方から本当によく耳にします。

 

しかし実際のところ、ピアノが続くかどうかは“やる気の強さ”だけで決まるものではありません。

 

むしろ大切なのは、【続けられる環境づくり】と【小さな成功体験の積み重ね】です。

 

  

 

今日は、たくさんのお子さんと接してきた経験から、「小学生がピアノを長く続けるためのポイント」をお伝えします。

 


 

◆① 練習は「やらなきゃ」ではなく「ちょっとだけやってみる」から

 

練習という言葉を聞くと、大人はつい「毎日きちんとしないといけない」という気持ちになってしまいます。

 

でも、ピアノを始めたばかりの小学生にとって、“毎日30分”という目標はとても高い壁です。

 

大事なのは、最初の一歩が「小さい」こと。

1日3分でも十分。

 

「1回だけ弾いてみる」「この1小節だけ頑張る」など、ごく短い時間でも“できた”という感覚が積み上がっていくほど、やる気は自然と育っていきます。

 

ピアノが続く子は、最初から長く練習できる子ではなく、“小さな習慣”を無理なく続けられる子なのです。

 


 

◆② 「自分で決める仕組み」を取り入れる

 

子どもが主体的に動ける環境づくりは、続けるための大きなポイントです。

 

・どの曲を弾きたいか
・練習するタイミング
・何回弾くか

 

こうした選択を、ほんの少しでも本人に委ねてみると、驚くほど意欲が変わります。

 

「やりなさい」と言われてすることよりも、
「自分で選んだこと」の方が、子どもは気持ちよく頑張れるもの。

 

選ぶという行動は、“自分でやってみよう”という自発性を育てる第一歩でもあります。

 

 

 

◆③ “成長=上手に弾けること”とは限らない

 

ピアノの習い事というと、「どれくらい上手に弾けるか」に目が向きがちですが、実は成長の形はそれだけではありません。

 

譜面を読もうとする姿勢、集中して座っていられる時間、先生の話を聞こうとする態度、難しいところに向き合おうとする粘り強さ…

 

これらはすべて、音を出す以前のとても大切な成長です。

 

指がうまく動かない日があっても、レッスンに来られたこと、ピアノに触れたこと自体が立派な前進なのです。

 

その視点を持つと、他の子と比べる必要もなくなり、その子自身のペースを大切に見守ることができます。

 


 

◆④ 「辞めたい」が出るのは、実は成長のサイン

 

レッスンをしていると、「もうピアノやめたい…」という言葉がポロッと出る時期が、だれにでもあります。

 

でもそれは決して失敗ではありません。

 

その言葉の裏には、

「疲れている」「難しいところで行き詰まっている」「思うように弾けなくて不安」

 

といった、まだ言葉にできない気持ちが隠れていることが多いのです。

 

そんな時は、すぐに辞める・続けるの判断をするのではなく、

 

「どうしてそう思ったのかな?」
と一緒に気持ちを探る時間を作ってあげてほしいのです。

 

自分の気持ちを言葉にして整理する経験そのものが、成長の大きな一歩になります。

 

ピアノを続けるかどうかよりも、そのプロセスの中で得られる気づきの方が価値があることもたくさんあります。

 


 

🌱さいごに

 

ピアノのゴールは、“上手に弾けること”だけではありません。

 

・自分で考えて行動する力
・続ける力
・音楽を楽しむ心

 

こうした一生ものの力が、ピアノを通してゆっくり育っていきます。

 

うまく弾けない日があっても、やる気が出ない時期があっても大丈夫。

 

焦らず、比べず、できたことを見つけて一緒に喜びながら、音楽といい関係を築いていけたら嬉しいです。

 

小さな成功を積み重ねるほど、子どもたちは自分の力で音楽の世界を広げていきます。

 

ピアノのある日々が、親子にとって温かい時間になりますように。

 

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